絶対にこの犬を連れて帰る 戦地で生まれた兵士と犬の友情が奇跡を起こした By - grape編集部 公開:2017-02-12 更新:2017-02-12 兵士戦争犬 Share Post LINE はてな コメント 出典:fredtheafghan 今までにペットを飼ったことがある皆さん、彼らと初めて出会った瞬間を覚えていますか。家族となる動物たちとの出会い。それは偶然のように見えて、実は必然なのかもしれません。 アメリカ軍の海兵隊員だったクレイグさんは、ある1匹の犬とまさに運命の出会いを果たしました。 死と隣り合わせの激戦地で運命の出会い 2010年、クレイグさんは最も危険な任務に就くことになりました。駐留地はアフガニスタンのヘルマンド州サンギン地区。アメリカ軍海兵隊員を中心とした国際治安支援部隊と、イスラム武装勢力タリバンの戦いが繰り広げられている激戦地です。 そこでクレイグさんはある日、1匹の犬と出会いました。 戦地に野良犬がいることは珍しくないということですが、クレイグさんはなぜかその犬が気になったのだそう。犬は誰かに飼われている様子はなく、どこからか食べ物を拾ってきて木の陰で1人で食べていたということです。 軍の規則を破って犬に近づいた アメリカ軍では【兵士は犬に近づいてはいけない】という規則があるそうです。これまでクレイグさんはその規則を破ったことはありませんでした。しかし、この犬との出会いが彼に初めて規則を破らせることになったのです。クレイグさんはビーフジャーキーを持ってその犬に近づいて行きました。すると犬はクレイグさんを見てすぐに尻尾を振ったそうです。そしてこの瞬間から、犬はクレイグさんの相棒となったのです。 I overlooked the Instagram world this week with Fred's anniversary picture. Its been four years since we found each other in the unlikeliest of places. I can't imagine my life without him. #rescuedog #mansbestfriend #Sangin #Afghanistan #silkies #shortshorts A photo posted by Craig Grossi (@fredtheafghan) on Nov 25, 2014 at 9:02am PST ”フレッド”と名づけられた犬はクレイグさんの行く先にどこへでもついていくようになりました。クレイグさんが危険な場所へパトロールに行く際も離れません。そしてフレッドは一度も仕事の邪魔をすることはなかったそうです。 In honor of Fred's story reaching over 27,000 page views here is a recently recovered photo of him. He was never far from the action. #fredtheafghan #stellerstories #rescuedog #dogslife #rescuenation #rescuedogsofinstagram #mansbestfriend Photo credit @deepc3333 A photo posted by Craig Grossi (@fredtheafghan) on Sep 17, 2015 at 9:17am PDT フレッドはたちまち兵士たちの人気者になりました。死と隣り合わせの危険な激戦地で働く彼らにとって、フレッドは大きな癒しとなっていたのでしょう。 Catching a nap between gun fights and night patrols. It was stuff like this that made us all realize that Fred was no ordinary stray dog. A photo posted by Craig Grossi (@fredtheafghan) on May 5, 2015 at 7:37pm PDT その後、クレイグさんはサンギン地区での任務を終えて本部基地へ戻ることになりました。そこで彼はフレッドに向かってこう言ったのです。 「もし俺と一緒に来たいなら、本当にお前がここから出て行きたいなら、それを示してくれ。なぜならこれはすごく危険なことなんだ。迎えのヘリコプターがやってきた時、お前が俺についてきたら、それをお前の意思だと受け取るから。」と言ったんだ。そしてヘリコプターが来たとき、フレッドはいつものように俺の足元にいた。俺は彼をダッフルバッグの中に入れてヘリコプターに乗り込んだよ。 Fred The Afghan ーより引用(和訳) "Do not pray for an easy life, pray for the strength to endure a difficult one" – Bruce Lee – Semper Fi and Happy Birthday US Marines #fredtheafghan #mansbestfriend #rescuenation #dogslife #rescuedogsofinstagram #semperfi # A photo posted by Craig Grossi (@fredtheafghan) on Nov 10, 2015 at 8:21am PST クレイグさん:「もし犬を連れているところが見つかったら、俺は刑務所行きだったかもしれない。そしてフレッドは殺されただろう。」 The Dodo ーより引用(和訳) クレイグさんはほかの人たちの目を盗んでフレッドを基地に連れ込むことに成功しました。さらに多くの人たちの協力のおかげで、フレッドは奇跡的にクレイグさんの家族がいるアメリカに無事に送り届けられたのです。アフガニスタンでの勤務を終えたクレイグさんは海兵隊を除隊しました。そして彼はフレッドを連れてアメリカ各地を旅することにしたのです。 Never under estimate the value of just being #outside with your dog. #optoutside #rei #fredtheafghan #hikingwithdogs #campingwithdogs #buffalomountain #virginia #hike #getoutside #mansbestfriend #ruffwear #lokithewolfdog #patagonia #makeadogsday #virginiaisbeautiful #hikingdogsofinstagram A photo posted by Craig Grossi (@fredtheafghan) on Nov 18, 2016 at 8:47am PST Absolutely thrilled and humbled by all the support Fred and I are receiving. We are proof of what is possible when we understand that it is not what happens to you, but how you react to it that matters. We look forward to sharing our story and our adventures with all of you! A photo posted by Craig Grossi (@fredtheafghan) on Dec 4, 2016 at 9:44am PST 銃弾が飛び交うアフガニスタンから青空が広がるアメリカへやってきたフレッド。彼の目に映る新しい世界はどんなに輝いていることでしょう。クレイグさんは現在、フレッドとの出会いから彼を命がけでアメリカへ連れて帰るまでのストーリーを綴った本を執筆しているということです。激戦地で出会い、一瞬でお互いがかけがえのない存在となったクレイグさんとフレッド。共に危険を乗り越えた2人が、これからも一緒に人生を楽しんでいけますように。 Fred The Afghan [文・構成/grape編集部] 出典 FRED THE AFGHAN/Fred The Afghan/The Dodo Share Post LINE はてな コメント
今までにペットを飼ったことがある皆さん、彼らと初めて出会った瞬間を覚えていますか。家族となる動物たちとの出会い。それは偶然のように見えて、実は必然なのかもしれません。
アメリカ軍の海兵隊員だったクレイグさんは、ある1匹の犬とまさに運命の出会いを果たしました。
死と隣り合わせの激戦地で運命の出会い
2010年、クレイグさんは最も危険な任務に就くことになりました。駐留地はアフガニスタンのヘルマンド州サンギン地区。アメリカ軍海兵隊員を中心とした国際治安支援部隊と、イスラム武装勢力タリバンの戦いが繰り広げられている激戦地です。
そこでクレイグさんはある日、1匹の犬と出会いました。
戦地に野良犬がいることは珍しくないということですが、クレイグさんはなぜかその犬が気になったのだそう。犬は誰かに飼われている様子はなく、どこからか食べ物を拾ってきて木の陰で1人で食べていたということです。
軍の規則を破って犬に近づいた
アメリカ軍では【兵士は犬に近づいてはいけない】という規則があるそうです。これまでクレイグさんはその規則を破ったことはありませんでした。しかし、この犬との出会いが彼に初めて規則を破らせることになったのです。
クレイグさんはビーフジャーキーを持ってその犬に近づいて行きました。すると犬はクレイグさんを見てすぐに尻尾を振ったそうです。
そしてこの瞬間から、犬はクレイグさんの相棒となったのです。
”フレッド”と名づけられた犬はクレイグさんの行く先にどこへでもついていくようになりました。クレイグさんが危険な場所へパトロールに行く際も離れません。そしてフレッドは一度も仕事の邪魔をすることはなかったそうです。
フレッドはたちまち兵士たちの人気者になりました。死と隣り合わせの危険な激戦地で働く彼らにとって、フレッドは大きな癒しとなっていたのでしょう。
その後、クレイグさんはサンギン地区での任務を終えて本部基地へ戻ることになりました。そこで彼はフレッドに向かってこう言ったのです。
クレイグさんはほかの人たちの目を盗んでフレッドを基地に連れ込むことに成功しました。さらに多くの人たちの協力のおかげで、フレッドは奇跡的にクレイグさんの家族がいるアメリカに無事に送り届けられたのです。
アフガニスタンでの勤務を終えたクレイグさんは海兵隊を除隊しました。そして彼はフレッドを連れてアメリカ各地を旅することにしたのです。
銃弾が飛び交うアフガニスタンから青空が広がるアメリカへやってきたフレッド。彼の目に映る新しい世界はどんなに輝いていることでしょう。
クレイグさんは現在、フレッドとの出会いから彼を命がけでアメリカへ連れて帰るまでのストーリーを綴った本を執筆しているということです。
激戦地で出会い、一瞬でお互いがかけがえのない存在となったクレイグさんとフレッド。共に危険を乗り越えた2人が、これからも一緒に人生を楽しんでいけますように。
Fred The Afghan
[文・構成/grape編集部]